楽天・松井裕、因縁の阪神・北條斬り
「フレッシュオールスター、全イ7‐6全ウ」(17日、長崎)
楽天ドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園=がイースタン選抜の先発を務め、1回を投げて、2安打1四球1失点。悔しさが残るマウンドとなった。MVPには、2本塁打を放ったイースタン選抜のロッテドラフト5位・井上晴哉内野手(25)=日本生命=が選ばれた。
ほろ苦い結果となったが、因縁の相手は何とか切った。初回、1点を取られ、なお2死二塁で松井裕が北條と相対した。
「自分のペースでやりたかった。ストライク先行でいけなかったのがもったいなかった」
2012年夏の甲子園、準々決勝で光星学院の北條と対戦し、4打数2安打2打点と打たれた。この日は3球連続ボールのあと、ファウルを打たせ、最後は138キロの直球で中飛に仕留めた。
1回を2安打1四球1失点。結果はいまひとつだが、7月は中継ぎとして15試合中9試合に登板と、疲労もピーク。その中で、初めてのお祭り舞台を楽しんだ。森友とは昨夏の18U日本代表の台湾戦以来となるバッテリーを組み、中盤には三塁コーチも務めた。
目を輝かせるほど楽しみにしているイベントがある。「僕はこの日がモチベーションでしたから」。18日は桐光学園のクラスメートと再会。チームでは月に1泊だけ許される外泊届。「プロ入って、初めて申請しました。メチャクチャ楽しみですよ」。地元・横浜で、つかの間のオフを満喫するつもりだ。
21日から始まる後半戦、先発復帰の可能性もある松井裕。「しっかり準備をして、チームの力になりたい」。充実の中断期間を経て、ゴールデンルーキーが後半もフル回転する。