背番18犬塚が完封“平安3本の矢”完成

 「高校野球・京都大会3回戦、龍谷大平安3‐0西京」(18日、わかさ)

 今春のセンバツ優勝の龍谷大平安と福知山成美が順当に勝利を収めた。龍谷大平安は犬塚貴哉投手(3年)が公式戦初完封。福知山成美は西田友紀内野手(3年)の活躍などでコールド勝ち。

 恥ずかしさ、悔しさを乗り越えて、大きな力を得た。背番号18の犬塚が「公式戦では初めて」という完封勝利。龍谷大平安の投手陣に、さらなる厚みが加わった。

 初戦(2回戦、対嵯峨野)に続いての先発を任された犬塚はキレのいい直球に、落差のあるカーブを織り交ぜながら相手打線を退ける。「打たせて取る」と言いながらの13奪三振、2安打完封に、辛口の原田監督も「仕事をしてくれた」と合格点を与えた。

 センバツでは決勝戦で八回に初登板。しかし最初の打者に初球をファウルされてから6球連続のボールで、ピンチを広げて降板という結果を「恥ずかしかった」と振り返った。

 春の府大会を優勝も、続く近畿大会ではベンチを外れた。「2度と、あの悔しさを味わいたくない」と、以後、連日10キロのランニング後、60メートルダッシュ50本。さらに巨人・内海のトレーニングを参考に、肩甲骨後方の筋肉を鍛え上げた。

 その成果が表れたこの試合。上位校相手には高橋奎、元氏という2年生投手どちらかが先発予定。原田監督から「それまでが、お前の仕事」と言われていたが、春からの成長で「(今後の起用も)『あるよ』と言われました」と犬塚。「2年生を助けることができれば」と、与えられた場所を全力でこなしていく。

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