鷹・柳田MVP「できすぎなんで怖い」

 「オールスター・第2戦、全セ6-12全パ」(19日、甲子園)

 その名を全国にとどろかせた。日本ハム・大谷の162キロで沸いた甲子園の球宴。MVPを獲得したのは、全パのソフトバンク・柳田だった。

 初回、阪神・藤浪の150キロ超の直球を左前へ運んだ。次の大引への初球で球宴初盗塁。藤浪からは二回にも右前打を放った。

 ハイライトは六回だ。山井から、豪快なスイングで球宴初本塁打となる2ランをバックスクリーン左へぶち込んだ。試合前のホームランダービーは決勝で陽岱鋼に敗れたが、試合できっちり力を証明。糸井が「日本人で一番飛ばす」と評する規格外のパワーを見せつけた。

 そして七回には4安打目となる中前打。飛距離だけでなく、打率リーグ2位の確実性も発揮した。四回の守備では、中堅からバックホームで走者を刺し、強肩も披露。「できすぎなんで怖い。こんなにたくさんの歓声をもらって、本当に幸せです」と笑った。

 初出場の球宴に「気持ちよく野球ができた」と笑ったその上MVPまで獲得し「今日はうまくいきすぎ。明日(20日)福岡に帰るが、無事に帰れるように気をつけます」と言って周囲を笑わせた。

 走攻守で魅力たっぷりの、プロ4年目の25歳。スターが集った真夏の祭典で、強烈なインパクトを残した。

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