G原采配は不発…3年ぶり長野4番も
「阪神3‐0巨人」(21日、甲子園)
完敗だった。2位・阪神との直接対決。大事な試合で、巨人は大胆に打線を組み替えたが完封負けを喫した。痛恨の後半戦開幕黒星スタートとなった。
打線のカンフル剤として長野を3年ぶりの4番に据えた。試合前に原監督は長野に「意識せず、4番目のバッターのつもりで。お前の力を出せばいい4番になる」と発奮を促した。
「ベストという状況」(原監督)の判断で4番を任せた長野は2安打したが、新オーダーは機能しなかった。0‐2の四回。2死後に長野が左前安打で出塁し一、二塁の場面で阿部が凡退し好機は、ついえた。
長野も六回無死一塁で中飛に倒れ「つなげば展開も変わってくる」と反省。自身がプロで初めて4番に座った2011年7月14日・阪神戦(甲子園)の相手の先発も岩田だった。当然、感慨に浸ることもなく「チームが負ければ悔しい思いになる」と厳しい表情を浮かべた。
打線は相手を上回る7安打を放ちながらあと1本が出ず、スコアボードに0を並べた。今季甲子園で阪神と7試合の対決で、早くも3度目の完封負けだ。「しっかり研究します」と川相ヘッドコーチ。2・5ゲーム差に迫られた。何よりも“甲子園対策”が不可欠だ。