オリ逆転勝ちで両リーグ50勝一番乗り
「オリックス5‐3日本ハム」(21日、京セラ)
オリックスが後半戦初戦を鮮やかな逆転勝ちでものにし、両リーグ50勝一番乗りを果たした。
きっかけをつくったのは、右ふくらはぎ痛の平野恵に代わり「7番・二塁」で先発出場した原拓。3点を奪われた直後の四回、1死走者なしから右越えソロを放ち1点差に迫った。
西武時代の2010年6月27日以来、プロ通算3本目の柵越えに「何とか塁に出ようと打ったら、たまたま。オマケです」と照れ笑い。「平野(恵)さんに『ずる休みでしょう?』と言っておきました。また元気に出てくれればいい」と冗談交じりに、巡ってきたチャンスを歓迎した。
反撃の糸口をつかむと、五回には坂口の中前打で同点。さらに2死二、三塁でぺーニャが決勝の2点適時打を放った。「パ・リーグでうちがベストのチーム。みんなが活躍した結果が、今なんだ」とぺーニャが表現するように、選手個々がチャンスを結果に変える強さを持っている。
50勝両リーグ一番乗りは、優勝した95年7月19日以来7度目。過去6度はすべて優勝している。森脇監督は「みんなで汗水垂らした結果が50勝に重なった。60勝も一番乗りできるようにやればいい」とすがすがしい表情で振り返った。後半戦も進撃は止まらない。