「西武８‐９楽天」（２１日、西武ド）

　粘投する牧田を、レオの“正妻”が、ひと振りで救った。同点で迎えた五回２死二、三塁。西武・炭谷が宮川の内角真っすぐをコンパクトに捉え、左翼席ギリギリに運んだ。「牧さん（牧田）が粘って投げていた。何とか勝ち越すことができてよかった」。勝ち越しの４号３ランにうなずいた。

　１３日のオリックス戦（西武ドーム）では、プロ９年目で初のサヨナラ打を放つなど、暑い夏を迎えて勝負強い打撃でチームに貢献する。田辺監督代行も、満面の笑みで、頼れるレオの正捕手を出迎えた。

　この日は一時３点差をつけられたが、しぶとく追い付いた。炭谷も「今は点差がついていても、ベンチには逆転できる雰囲気がある」ときっぱり。自身も言葉通りの一打で、チームに勢いをもたらした。ところが３点リードの八回だ。この回から登板したボウデンが、無死二、三塁から西田に痛恨の同点３ランを被弾。さらに九回に勝ち越され、手痛い１敗を喫した。