43歳谷繁が26年連続弾!ノムさん超えた
「DeNA3‐7中日」(22日、横浜)
背番号「27」にまた新たな勲章が加わった。中日・谷繁兼任監督が今季1号の3ランを放ち、26年連続本塁打達成。25年で並んでいた野村克也氏(西武)を超え、堂々の単独トップに躍り出た。
「チャンスで回してくれて、早めに追い込まれたけど、外野フライでもいいと思って打った。最高の結果になったね」
同点で迎えた二回無死一、三塁。簡単に2球で追い込まれたが、外角球を3球見極めてフルカウント。その直後の6球目だ。138キロ内角速球を狙いすましたようにフルスイングすると、左翼席に吸い込まれた。
優勝争いに食い込むためにも、自ら先発マスクの出場機会増を期して臨んだ後半戦。前夜こそ球宴出場の疲れを考慮して指揮に専念したが、この日は満を持してスタメンに名を連ねた。前半戦は兼任監督としてのリズムをつかみきれず、追い打ちをかけるように走塁の際に左太もも裏を負傷。それでも前半戦終盤から状態は上向き、プロ26年で培った経験に基づく予感を感じ取っていた。
プロ通算228号。プロとしての礎を築いた横浜スタジアムでのメモリアル弾は、もちろん谷繁兼任監督の野球人生に深く刻まれたことだろう。