T岡田 宮内オーナーの前でV打&特大弾

 「オリックス4‐3日本ハム」(22日、京セラ)

 オリックス・宮内義彦オーナー(78)が観戦する前で大暴れだ。同点の八回、1死二塁で糸井が敬遠され、続くT‐岡田が右前へ決勝打。「(敬遠は)悔しいが、糸井さんなら仕方ない。自分にとってチャンス」と気力を振り絞った。

 七回に2番手・岸田が大谷に2点二塁打を許し、追いつかれてから再び奪い返した1点。「勝てたのが一番」とホッとした表情を浮かべた。

 ミランダの本塁打で先制を許した直後の二回は、初球をたたき右中間席へ特大の15号ソロ。「先頭だったので何とか塁に出ようと。それがいい結果になった」と振り返った。

 4の0、3三振に倒れた前日21日の試合後とこの日の試合前、1人で黙々とバットを振り込んだ。「体の振りでバットを振っていた」と修正点を確認。すぐに4打数3安打2打点の結果に変えてみせた。

 普段は辛口の森脇監督も「ようやくみんなが彼に求めているものを出してくれた」と、合格点を与えた。

 2位・ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は1・5に。スリリングな展開を見届けた宮内オーナーは「まれに見る好ゲーム。まだ59試合ある。死闘はこれからだよ」と満足げに球場を後にした。

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