竜・大野プロ初完封 G打線を5安打
「中日10‐0巨人」(25日、ナゴド)
九回2死無走者。中日・大野が投じた119球目。長野の打球は遊撃・エルナンデスへのボテボテのゴロ。一塁・森野へ送球し、アウトになった瞬間、グラブをポーンとたたいた。プロ4年目、50試合目の初完封。無四球のおまけ付き。しかも相手は3年前のデビュー戦でKOされた巨人だ。チームで無四球完封は吉見の2012年8月8日広島戦(ナゴヤドーム)以来、2年ぶりだった。
「(完封は)うれしいです。もっと早くできたかもしれないですけど」
いじられキャラであり、ムードメーカーだ。ベンチ前の勝利のハイタッチ。ウイニングボールは森野から谷繁兼任監督へ渡ると、後ろに隠された。加えて、森ヘッドコーチが「この中から当ててみろ!!」と両手にボールを5つ抱えて持ってくる。計6個の中から記念球をズバリ的中させた。「こっそりと見ていたので大丈夫でした」とちゃめっ気たっぷりに笑った。