岩瀬400S達成!前人未到の大記録
「中日7‐5巨人」(26日、ナゴド)
中日の岩瀬仁紀投手(39)が26日、ナゴヤドームでの巨人(14)戦で今季18セーブ目を挙げ、プロ野球史上初の通算400セーブを達成した。3点リードの九回に登板し、3安打で1点を奪われたが、その後をしのいだ。
耐えてしのいで通算400セーブを達成した。3点差の九回から登板し、あっさり2死。ナゴヤドーム今季最多の3万8116人が詰め掛けたスタンドから「あと1人」コールが沸き起こった。だが、ここから苦しんだ。
長野、アンダーソンに連続安打、坂本には中前適時打を献上。2点差となり、続く阿部の3球目には重盗を許し、二、三塁。一打同点のピンチだ。カウント1ボール2ストライクからの4球目。スライダーを投げたと同時にバランスを崩し、思わず右手をついた。ところが、阿部のバットは空を切り三振。その瞬間、喜びというよりも、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「スライダーを投げたんですけど、コケちゃいました」と苦笑いだ。
マウンドに駆け寄り、祝福した谷繁兼任監督も「ずっと残る映像なのにちょっとかっこ悪いな」と思わずニヤリ。
試合後には、サプライズが待っていた。球団マネジャーから電話を渡されると、東京で都市対抗野球を視察中の落合GMだった。聞こえてきたのは「おめでとう。分かっているだろうな」という声だった。岩瀬は「500セーブを目指せということでしょう」と解釈する。ここは通過点。「鉄腕伝説」はまだまだ終わらない。