仙さんサヨナラで復帰初星!聖沢殊勲打
「楽天3‐2日本ハム」(26日、コボスタ)
歓喜の輪ができる。楽天・星野監督の1日遅れの快気祝いだ。同点の九回、聖沢の打球が右中間を破る。二塁走者の嶋が両手を広げて生還した。サヨナラ決着。ウオーターシャワーでびしょぬれのヒーローを待ち構えた指揮官は右手に力を込め、がっちりと握手した。
闘将の『お願い』にイヌワシ戦士が応えた。攻撃の直前。「久しぶりにサヨナラを見せろ!」と鼓舞した。簡単に2死を奪われながら、右中間二塁打の嶋と聖沢の2人で、一気に勝負を決めた。「あまり本気で言ったわけではないんだけど、現実になったね」
休養中もチームの状況はテレビでチェックしていた。現場にいたら怒りが爆発するような試合も多かった。「腹が立ってしょうがない。何度も途中で他の試合に(チャンネルを)変えたわ」。61日ぶりに采配を振るった前夜25日も、情けない展開だった。
「借金を1つ返したぐらいで笑顔になんてなれるかい!これからハッパをかけていくわ」。逆襲のスタート。指揮官は力強い足取りでクラブハウスに向かった。