大手前高松が初の決勝!延長13回死闘
「高校野球・香川大会準決勝、大手前高松8‐7尽誠学園」(26日、レクザム)
大手前高松が死闘を制して初の決勝進出を決めた。7‐7で迎えた延長十三回。無死満塁から6番・白川佑希内野手(3年)が「バットの先っぽ」で中前にサヨナラ打。劇的な幕切れで強敵・尽誠学園を倒した。
チームが取り組んできたテーマは「奪進塁」。スキがあれば積極的に次の塁を狙う野球だ。九回に3点差を追いつかれたが、ナインは慌てない。延長十三回、無死一塁から4番・佐治がランエンドヒット成功。一塁走者・徳井が一気に三塁を陥れてサヨナラのチャンスをつくった。山下裕監督(34)は「最後は守りに入らず、奪進塁ができた」と目を細めた。
2010年に軟式野球部から移行する形で、47年ぶりに硬式野球部が復活した。わずか5年目で訪れた甲子園出場のチャンスだ。坂出商との決勝戦へ、大黒柱の佐治は「バックを信じて投げる。勝ちたい」と闘志をみなぎらせた。