星稜ミラクル大逆転!九回一気9点

 「高校野球・石川大会決勝、星稜9-8小松大谷」(27日、石川県立)

 石川大会の決勝戦では星稜が九回裏に8点差をひっくり返す奇跡の逆転サヨナラ勝ちで2年連続17度目の夏の甲子園出場を決めた。星稜は0‐8の9回に打者13人の猛攻で一挙9点を奪い、小松大谷を9‐8で下した。

 地方大会史に残る大逆転劇だ。ミラクルのひと言では説明できない、あまりに劇的なドラマ。球場は異様とさえ形容できる雰囲気に包まれた。0‐8の九回、星稜が打者13人で9点を奪い、逆転サヨナラ勝ちを収めた。8‐8の2死一、三塁から左越えサヨナラ打を放った佐竹は、顔をくしゃくしゃにした。

 「打った瞬間はわけが分からなかった。試合が終わった今も信じられない。夢のようでもう最高です」

 八回までわずか2安打。勝利など絶望的な状況だった。ところが九回裏、先頭の代打・村中主将が四球で出塁し、代打・今村の三塁打でまず1点を返した。4番・村上も左前打で2‐8として、小松大谷の先発・山下を引きずり下ろした。

 2番手の木村にも襲いかかる。連打で2点を返し、無死一塁から岩下が場外への2ラン。これで6‐8。なお1点差に迫った後2死となったが、一、二塁から村上が同点打。最後は佐竹が決めた。

 林和成監督(39)は目に涙を浮かべて「こんな試合は2度とできない。選手たちが素晴らしい雰囲気をつくってくれて、野球の神様が味方してくれた」。

 歓喜の後、村中はこう締めくくった。「小松大谷の選手はみんな泣いていた。あいつらの気持ちも背負い戦う」。準優勝校の涙と無念を胸の奥深くに刻み、甲子園へ乗り込む。

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