残酷…小松大谷29年ぶり甲子園目前で
「高校野球・石川大会決勝、星稜9-8小松大谷」(27日、石川県立)
石川大会の決勝戦では星稜が九回裏に8点差をひっくり返す奇跡の逆転サヨナラ勝ちで2年連続17度目の夏の甲子園出場を決めた。星稜は0‐8の9回に打者13人の猛攻で一挙9点を奪い、小松大谷を9‐8で下した。
29年ぶりの甲子園出場が、残酷ともいえる大逆転負けで霧散した。試合後、小松大谷ナインは泣きじゃくり、放心状態。大半が、報道陣の問い掛けにまともに答えられず。8‐0の九回は先発の山下が急に乱れた。サヨナラ打を浴びた2番手の木村は「自分の気持ちが弱かった。ただそれしか言えません」と号泣。主将の宮口は「この負けを生かすしかない。後輩に託します」と絞り出した。西野監督はうなだれ「選手たちはよくやってくれた」と話すのが精いっぱいだった。