「高校野球・群馬大会決勝、高崎健康福祉大高崎１-０伊勢崎清明」（２７日、上毛新聞敷島）

　群馬大会決勝では高崎健康福祉大高崎が３投手の継投でノーヒットノーラン。３年ぶりの出場を決めた。

　高崎健康福祉大高崎が三回に挙げた１点を守り抜き、３年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。３投手の継投でノーヒットノーラン。先発した背番号１１の左腕・川井智也投手（２年）が６回を抑え、１番の高橋和輝投手（３年）が２回をつなぎ、九回は１０番の松野光次郎投手（３年）が締めた。

　「夏の甲子園から遠ざかって３年になり、２度と行けないんじゃないかという不安に駆られた。今年のセンバツもあと１勝及ばずに逃したが、その悔しさを持ってここまで来られた」と青柳博文監督。１点差で競り勝った準決勝・桐生第一戦と同じ継投策に「３人で、と決めていた。迷いはなかった」という。

　九回の松野は制球が定まらず、連続四死球で一打逆転サヨナラ負けのピンチも背負ったが、「主将的な立場の彼に最後を締めさせたかった。あそこを抑えられなければ、甲子園で投げることはできない」と言う青柳監督の信頼に応え、三回にスクイズで挙げた１点を守り切った。

　川井は七回の攻撃で出塁したとき、代走を送られての交代だった。「自分が試合をつくり、先輩たちにつなげられたので良かった。こういう形のノーヒットノーランは初めて。甲子園でも試合をつくりたい」と誇らしげに笑った。