春日部共栄V!埼玉ナンバー1左腕金子
「高校野球・埼玉大会決勝、春日部共栄7-2市川越」(27日、大宮公園)
終盤の逆転で春日部共栄が9年ぶり5度目の夏の甲子園行きを決めた。市川越の146キロ左腕・上條を攻略。1‐2とリードされて迎えた八回に6安打を集中して6点を奪い、そのまま押し切った。
先発の金子大地投手(3年)は、本多利治監督が「疲れと暑さでヘロヘロ。何度も代えようと思った」という体調ながら、8安打2失点で完投。「一番苦しかった」という六回には2‐1と勝ち越され、2死満塁の危機を迎えたが、チームメートの「俺たちが打って返すから、みんなで抑えよう」との声に奮起して後続を断った。
上條は自身とともに“埼玉左腕ビッグ3”と称され、県選抜でもともに戦った友人でもある。試合後は上條と握手を交わし、「がんばれよ」と声をかけられた。“埼玉No.1”となった金子は「アイツの分までがんばらないと。甲子園では1点もやりたくない」と、ライバルの思いを背負って聖地のマウンドに立つ。