ロッテ・デスパイネ 三塁打デビュー
「ロッテ4‐6日本ハム」(29日、QVC)
キューバの至宝が鮮烈デビューだ。ロッテの新助っ人デスパイネが、来日初打席で、いきなり三塁打。実戦なしの“ぶっつけ出場”とは思えないほど適応力の高さを見せつけた。
二回だ。先頭のデスパイネは、カウント2ボールから、中村の126キロの変化球を捉えると、打球は中堅方向へ高々と上がった。中堅手の陽岱鋼が打球を見失い、そして右中間にポトリ。その間に一気に三塁を陥れた。
「打った感触は行ったと思ったけど、風に戻されてしまった」。残念がったデスパイネだったが、なお1死三塁となってから、クルーズの浅い左犠飛で快速を披露。先制のホームを踏んだ。八回には、1死二、三塁から右犠飛を放ち、来日初打点をマークした。
それでもチームは延長戦で敗れた。チーム浮上の起爆剤として期待されるデスパイネは「負けたのが悔しい」と視線を鋭くした。伊東監督は「いろんな変化球を投げられていた中で、自分のスイングはできていた。このまま慣れれば、打てる雰囲気は持っている」と確信を深めた。