オリ連敗脱出 ペーニャ、ビデオ判定弾

 「オリックス5‐2西武」(29日、ほっと)

 速攻の逆転劇で、オリックスが連敗を脱出した。七回、鉄平と糸井の連打で無死二、三塁。ここでT‐岡田が右翼線へ、5試合ぶり安打となる2点二塁打を放ち追いついた。

 さらにぺーニャの当たりは左翼への高い飛球。フェンス際に落下したボールはグラウンドへ跳ね返り、最初は二塁打と判定された。しかし森脇監督のアピールでビデオ判定に持ち込まれ、その結果、本塁打に覆った。

 12試合ぶりの22号が決勝2ランとなったぺーニャは「スタンドに入る瞬間は見なかったし、詰まったので二塁打と思って走ったよ」と全力疾走。判定後にゆっくりホームインすると、歓喜のベンチに迎えられた。

 森脇監督は「映像判定にならなくても、ボールの跳ね方や外野手の追い方で判断の基準になる」と、アピールの場面を振り返った。

 27日までソフトバンクに3連敗。この日も六回までわずか2安打だった。「ワンチャンスをこじ開けて攻め込んだという意味で選手をたたえたい」と合格点を与えた。

 「3連敗したからといって、そのまま下がっていかない。毎日、新しい試合が続くからね」というぺーニャの言葉が、チームの底力を表していた。

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