大阪桐蔭大阪の夏3連覇へ 宿敵に完勝

 「高校野球・大阪大会準決勝、大阪桐蔭6-2履正社」(29日、舞洲)

 大阪の夏3連覇を狙う大阪桐蔭は、今春センバツ準優勝の履正社を6‐2で振り切った。

 故障に泣いてきた主砲の千金打で大阪桐蔭が宿敵・履正社に完勝した。「攻める」と西谷浩一監督はいつもと違い、あえて先攻を選択。先手必勝策に応えたのが4番・正随優弥内野手(3年)だ。

 初回1死一、二塁、「来た球を気持ちで」と直球を右中間に運ぶ先制の2点二塁打。2死後、4連打が飛び出し計5点を奪い、好投手・永谷をKOした。

 正随は2年春に右足首を骨折し手術。2年の夏と秋もスタンドから声援を送り、4カ月も黙々とリハビリを続けた。「頑張っているのをみんな知っていたので、いい流れになった」と監督も期待通りの活躍を称賛した。

 秋季大会で敗れてセンバツ出場を断たれた履正社にリベンジし3連覇に王手。「この夏にかけている」と言う復活4番の執念が聖地へと導く。

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