近江・小川完封で決めた 連投疲れなし
「高校野球・滋賀大会、近江4‐0北大津」(29日、県立彦根)
近江の2年生右腕・小川良憲投手が、完封で甲子園切符をもぎ取った。
28日の準決勝に続いて先発したが、疲れは全く見せなかった。「きのうは球のリリースが早く、浮いてしまっていた。きょうはキレよく低めに球を集められた」と冷静に試合を振り返った。
冬場から毎日50メートルのダッシュ100本、300球の投げ込みなど、徹底してスタミナを強化してきた。常に心掛けていることは「食事と睡眠」。食事はラーメン丼ほどの茶わんで3杯の白米を平らげた。睡眠時間も7~8時間は確保した。甲子園では「自分たちの力をしっかり出し切ることを考えてプレーしたい」と目を輝かせた。
選手とともに泣いて喜んだ多賀章仁監督(54)は「選手が精神的に成長していると実感し、非常に頼もしく思った」と目を細めた。