佑ちゃん復活星!785日ぶり勝った
「ロッテ1‐3日本ハム」(31日、QVC)
復活星を手にすると、日本ハム・斎藤佑はベンチから乗りだし、無邪気な笑顔をみせた。6回100球を投じ、6安打1失点。2012年以来6月6日の広島戦以来、785日ぶりの白星を挙げた。インタビューでは神妙な表情で「こんなに苦しい野球を続けるのは、本当にしんどかったですけど、すごくうれしい」としみじみ振り返った。
ありとあらゆる策を駆使して抑え込む。これが、斎藤佑だ。球速は最速139キロ止まりも変化球を多投した。「真っすぐが全然いかなくよくなかった。もう気持ちでした」。五回まで毎回走者を許すも、失点は二回に角中に打たれたソロの1点のみ。最少失点で切り抜けた。
復活まで、いばらの道だった。昨年は右肩関節唇損傷で復帰はシーズン終盤。野球人生初の投げられない苦しみを味わった。そして復活を懸けた今季。肩は万全でも勝ち星がつかない。それでも「今できることを、ベストを尽くしてやるだけ」と腐らなかった。2軍室内練習場では一人黙々と、ネットスローと走り込みを繰り返した。ようやく報われた。
「これから第2の野球人生が始まります。頑張ります」と斎藤佑。12年は開幕星を挙げ優勝につなげた“持ってる男”は、優勝へのキーマンとして勝ち星を積み重ねるつもりだ。