稲葉がハム5連勝呼んだ!今季初適時打
「日本ハム5-2ソフトバンク」(1日、札幌ド)
怒とうの逆転劇はベテランの一打から始まった。2点を追う七回1死一、二塁。スタンド全体が大きく揺れる中、日本ハム・稲葉がソフトバンク・摂津の変化球を振り抜いた。「落ちろ」と祈りを込めた打球が、左前へ弾み、塁上で笑顔を見せた。
7月16日西武戦以来のスタメンに燃えていた。今季初の適時打で摂津攻略の突破口を開いた。「“稲葉ジャンプ”が後押ししてくれました。今年も開幕したなという感じですね」。本拠地で久々に体感した応援風景に、力も入った。
今季20年目のベテランは左膝手術から7月12日に1軍復帰。チームの存在の大きさは計り知れない。栗山監督が「勝負どころを知っているから信頼して送り出している。打つとプラスアルファを生み出してくれる」と言うとおり、稲葉の適時打を起点に5者連続適時打で摂津をKOした。
5月17日以来の5連勝で貯金は最多タイの4に。お立ち台で稲葉は「ミラクルファイターズはこれからです」と威勢よく言った。奇跡を起こすつもりだ。