バレ2発!燕4連勝「みんな調子いい」

 「ヤクルト7‐1中日」(3日、神宮)

 ヤクルトのバレンティンが5月31日以来となる1試合2本塁打と本領を発揮した。チームの4連勝に貢献し「自分だけでなく、みんなが調子いい。次の試合に継続できれば」と主砲らしく喜んだ。

 三回1死、21号ソロ。七回には浅尾から22号ソロ。いずれも変化球を左中間スタンドに運んだ。試合前練習で、以前は置きティーでスイングチェックしてからフリー打撃に臨んでいたが、最近は不振脱却のため杉村打撃コーチに頼んで、ゆるいトスを上げてもらっている。「練習でやっているタイミングのまま、ゆるい球を自分のポイントまで待って打つことができた」と、練習の成果にご満悦だ。

 左アキレスけん痛で1カ月間抜けたこともあるが、今年はなかなか打撃の調子が上がらず、6月は1本も本塁打がなかった。

 小川監督は「口では『今年は本塁打はいいよ』って言ってるけど、内心は絶対違うはず。山田や雄平ら日本人選手に抜かれたくないと思っているんじゃないかな。昨日の打席では、体からにじみ出てくる雰囲気が違っていた」と、変化を感じていた。

 昨年の8月は18本塁打を放って月間新記録を打ち立てた。「まだこれから。これからどんどん調子が上がっていくと思う」。得意の季節を迎えて一気に量産が期待できそうだ。

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