“投打の主役”盛岡大付・松本は余裕
「全国高校野球」(9日開幕、甲子園)
甲子園練習が3日、兵庫県西宮市の同球場で始まった。
甲子園室内練習場で、軽くフリー打撃を行った最速150キロ&54発を誇る盛岡大付・松本裕樹投手(3年)。過去2度、ここへ来ている経験は「早く試合をしたいですね」という余裕を生んでいる。
岩手大会後、疲労回復、そして走り込みで「体の作り直し」を敢行。状態もいいという。
剛速球が注目されるが、松本は「球速にそこまでこだわりはないです」という。それよりも投球内容。「打者を混乱させるような投球をしたい」と“大人のマウンドさばき”で「2勝、3勝と重ねていきたい」と話す。
打っては、4番。しかしここも「ホームランは『打てればいいな』というくらいです。いい当たりの結果としてそうなれば」と、無欲だ。
ぎらぎらと勝利に食いついていくのも高校野球。しかし松本は「勝っても負けても、いい夏で終わりたい」と3年間の集大成を存分に楽しみながら、超高校級二刀流を披露する。