巨人・菅野智之投手（２４）が４日、出場選手登録を抹消された。この日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた投手練習に参加後、都内の病院で診察の結果、「右手中指の腱（けん）の炎症」と診断された。

　菅野は７月１６日のヤクルト戦の五回、二ゴロを打った際に右手中指に違和感を覚えたという。この試合は８回１失点で９勝目をマーク。だが検査は行わず、同１９日の球宴を含め３試合に登板していた。

　同２５日の中日戦では自己ワーストの８失点ＫＯ。今季最短の４回１／３で降板した。球速も最速１４４キロ止まり。「あれが精一杯」と多くを語らなかったが、指の状態が影響した可能性もある。

　この日の投手練習では、普段通りにキャッチボールなどをこなした。練習後、川口投手総合コーチは後半戦のキーマンを問われ「内海、杉内でしょう」ときっぱり。菅野の負担を軽減し、年長左腕２人が引っ張っていく構図を期待した。

　菅野はここまでチームトップの９勝。開幕投手を務めるなど、エースの働きをみせてきただけにチームへの影響が心配される。最短の１軍復帰は、１４日の阪神戦（東京ドーム）。伝統の一戦に、万全な姿で戻りたい。