鷹武田329日ぶり星!右肩痛から復活
「西武1-8ソフトバンク」(6日、西武ド)
キレ味抜群の球とともに、独特のふてぶてしさも戻った。今季初登板のソフトバンク・武田が5回1安打無失点で今季初勝利。昨年9月11日以来、329日ぶりの白星に笑みを広げた。
五回、2死一塁では永江を追い込み、最後は外角へ117キロのカーブでタイミングを完全に外しての見逃し三振。涼しい顔でベンチへ戻った。「1年ぶりの1軍登板でめちゃくちゃ緊張しました。やっとスタートラインに立てた。やってきたことを出して試合をつくれるようにしたい」
高卒1年目に、七夕デビューからいきなり8勝をマーク。飛躍が期待されたプロ2年目の昨季は、開幕ローテ入りしながら、シーズンを通して右肩の状態が上向かず、17試合の登板で4勝(4敗)止まり。この年リーグワーストだった68与四球の制球難も、右肩痛が原因の一つだった。
昨オフに一度は回復したが、今春キャンプですぐに同じ状態となり、別メニュー調整へ。キャンプ中に宮崎を離れて福岡県内の病院で検査も受けた。手術こそ回避したが、なかなか状態は上がらなかった。
ただ、その時間を無駄にはしなかった。「ケガをしたらダメだということが分かった。どうすれば、自分の肩がいい状態になるか徹底的に考えた」。苦しんだ分だけ、武田がひと回り大きくなって帰ってきた。