東海大相模“二刀流”松本を倒す

 「全国高校野球・組み合わせ抽選会」(6日、フェスティバルホール)

 組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われた。東海大相模(神奈川)は第6日第3試合で盛岡大付(岩手)と激突。神奈川大会決勝で20奪三振を記録した吉田凌投手(2年)ら“140キロカルテット”の投手陣は、総力戦で今秋ドラフト1位候補の150キロ右腕・松本裕樹投手(3年)を倒すことを誓った。

 相手にとって不足はない。投げては150キロ、打っては高校通算54発の松本との対決が待つ。吉田は「すごい“二刀流”と思って見ていた」と敬意を払いつつ、「全国制覇するには厳しい相手とやるのは当たり前。それがたまたま初戦になっただけ」と力強かった。

 並外れた実力のドラ1候補に対し、自分たちの特長を最大限に生かす。最速140キロ台が4人というのは、他校にはマネできない陣容。神奈川大会も、総合力で頂点に立った。準決勝の横浜戦では先発したエース右腕の青島凌也投手(3年)が、ドラフト候補の高浜を外角攻めで3打席連続三振。吉田が2回2/3を5奪三振の力投でつなぎ、詰め寄られた九回は、2年生左腕の小笠原慎之介投手が締めた。さらに、191センチ右腕の佐藤雄偉知投手(3年)も控える。

 安定感の青島、超高校級のスライダーが武器の吉田、角度のある直球を持つ佐藤、内角への攻めが光る左腕の小笠原。青島は「4人いる分は有利」と、自信を見せた。

 門馬敬治監督(44)も「投打の軸として、キーマンなのは間違いない」と“松本封じ”を勝負のポイントに挙げる。「1人じゃなく、4人の能力や頭脳を結集して、第6日にベストを持っていけるようにする」と吉田。4本の矢で強敵を射抜き、最高のスタートを切る。

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