坂出商初日登場!32年ぶり夏1勝だ

 「全国高校野球・組み合わせ抽選会」(6日、フェスティバルホール)

 組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われ、初戦のカードが決定した。坂出商(香川)は第1日第2試合で敦賀気比(福井)と対戦が決定した。

 20年ぶり出場の夏、坂出商の初戦の相手は敦賀気比に決まった。くじを引いた山上雄大主将(3年)は「とてもレベルが高いチーム。挑戦者の気持ちで戦いたい」と表情を引き締めた。

 敦賀気比とは3月中旬に練習試合を行い、1‐3で敗れた。宮武正義監督は「打力だけではなく、守りも走塁も洗練されているチーム」と相手を評する。第1日第2試合の日程には「香川大会は開幕戦だった。それに比べれば楽です」と前向きに話した。

 県大会打率・438の相手に対し、166センチの小柄なエース左腕・金丸智哉投手(3年)が“幻惑投法”で挑む。直球の最速は129キロだが、スローカーブやチェンジアップ、スプリットなどの変化球で緩急をつける。打者によっては横手から投げるなど、相手を打ち取るための工夫は多彩だ。

 1955年夏に甲子園で準優勝を経験した名門チームも、夏の勝利は1982年を最後に遠ざかる。「まずは1勝して校歌を歌いたい」と金丸。宮武監督は「目の前の1球に集中して、自分たちの力を出し切りたい」と力を込めた。今年は学校創立100周年。強敵から夏32年ぶりの1勝を挙げ、メモリアルイヤーを祝う。

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