「西武１‐２ソフトバンク」（７日、県営大宮）

　完全復活にまた一歩近づいた。黄色靱帯（じんたい）骨化症を乗り越え、７月２７日のオリックス戦で４２２日ぶりの白星を挙げたソフトバンク・大隣が、今季２度目の先発で２勝目を挙げた。「続けて結果を出さないと意味がない」と、中１０日での登板でゼロを並べ、６回２安打無失点に抑えた。

　西武戦は過去９試合で２勝５敗。相性はよくないが、走者を背負っても冷静だった。五回１死満塁では、渡辺を狙い通りに遊ゴロ併殺とピンチを断ち切った。４番の中村、５番のメヒアからいずれも３打席連続三振を奪うなどし、「全体的に自分らしい投球ができた」とうなずいた。

　先発岡本洋を打ちあぐねていた打線も、六回１死から今宮が右中間を破る二塁打を放って好機を築くと、２死二塁で李大浩が先制の中前適時打を放った。

　大隣の価値ある好投でチームは５連勝。西武戦は昨年８月以来の同一カード３連勝で、試合のなかった２位オリックスとのゲーム差は「３」と広がった。