楽天、連夜のサヨナラ負けで借金20
「ロッテ2‐1楽天」(7日、QVC)
緊迫した展開の末の敗戦となった。楽天は塩見の好投、代打・松井稼の同点打と執念は見せたが、救援の則本がつかまって2試合連続のサヨナラ負け。今季3度目の5連敗で借金は20に達した。星野監督は「野球はそんなもんだな。守る方と打つ方がうまくかみ合わないからこういう連敗になる」と言葉を絞り出した。
九回2死満塁の危機を脱した則本が、延長のマウンドにも向かった。1死、加藤の打球は平凡な一ゴロに見えたが、ベースにぶつかって跳ね、二塁打に。続く角中の中越え二塁打に屈した。「いくらいい投球をしても、打たれたらダメ。またこうなったらやり直しです」。チームの勝ち頭もこれで9勝8敗となり、自身の貯金もあと1つになった。
最終回に5点差をひっくり返された悪夢の一戦の翌日。「オレの野球人生でも、ないな。でも前を向くしかない」と、指揮官は切り替えて臨んだ。だがあと一歩及ばず。「野球というものをうるさく教えていかないとな」。最下位を独走する状況で、次戦へのテーマを何とか自分に課し、バスに乗り込んだ。