G3発で連敗ストップ…原監督もご満悦
「巨人6‐3中日」(8日、東京ド)
これまでのジリ貧ぶりがウソのような試合運びで、原巨人が連敗を「4」で止めた。7月11日以来の1試合3発。久しくなかった快勝劇に原監督は「(本塁打は)今のジャイアンツに最も必要な部分。それがいいところで出ましたね」と声を弾ませた。
村田が点火した。二回1死。大野の初球をフルスイング。打球は左翼席中段で弾んだ。「先制すればいけるというムードになる」と納得の一撃。「チームに勢いをつけさせる一本」(原監督)で、五回の坂本、六回の高橋由の一発につなげた。
選手会長がバットで乗せれば、主将・阿部は言葉でチームを落ち着かせた。前日の選手ミーティング。「(状態は)悪いけど、まだ首位にいるわけだから、自信を持っていこう」と訴えた。攻守にハツラツさが戻った。主将は「みんな頑張った」と安どの笑みを見せた。
首脳陣も創意工夫した。打撃投手を普段より前から投げさせ、フリー打撃を行った。効果は結果になって表れた。全員がもがいた末に9カードぶりにカード初戦を取った。「いいスタートを切った。そういう風にしたい」と指揮官。この勝利が今度こそ再加速のスタートとなるか。きょうが重要な試合となる。