ヤクルト9戦連続2桁Hで球団記録更新
「DeNA3‐12ヤクルト」(8日、横浜)
たまっていた鬱憤(うっぷん)を、一気に晴らした。セ界最強のヤクルト打線が、この日も16安打の12得点と爆発し、9試合連続の2桁安打で、またまた球団記録を更新だ。
しかも9連敗中だったDeNA、5戦全敗だった天敵・井納を三回途中でKOしての3連勝。小川監督は「一、二回にチャンスをつぶして嫌な流れになりかけたところで、三回に雄平、畠山が点を入れてくれたのが大きかった」と勝因を挙げた。
初回は無死満塁。二回は2者連続死球で2死二、三塁までいきながら無得点。三回は、初回の満塁機に凡退した雄平が右前に意地の先制打を放つと、畠山が9号3ランで続いた。井納には、これまで安打は出てもあと1本が出ない状態が続いていただけに「このチャンスは絶対にモノにするつもりで集中した」という一振りで、左翼席最上段に運んだ。
左太もも裏肉離れで1カ月半離脱していた畠山が、7月29日に復帰してから8勝2敗。「6番は走者がたまって回ってくる打順。ここが固まったのが大きい」と真中コーチ。6勝16敗と大きく負け越した7月とは一転、8月に入ってからはチーム打率・381。連日の計19本塁打が飛び出している。
「これだけ続いているのは誰か1人がどうこうじゃない。束になって戦えてる」と小川監督は言う。
最下位とはいえ、7月30日の最大借金19から13に激減。山田、川端と首位打者を狙える打者もいる。勢いの止まらぬツバメ軍団が、これから台風の目となりそうだ。