藤代・竹内涙「みんなに申し訳ない」
「全国高校野球・1回戦、大垣日大12-10藤代」(12日、甲子園)
1回戦が行われ、大垣日大(岐阜)が大会記録に並ぶ8点差をひっくり返す大逆転で藤代(茨城)を下した。
夢の舞台はあまりにも残酷だった。「あんなぶざまな投球をしてしまって…みんなに申し訳ない」。むせび泣く藤代・竹内悠投手(3年)から、途切れ途切れに言葉が漏れた。
いきなりの大量援護が重圧になった。「初回に8点取った経験がない。気持ちが守りに入ってしまった」。その裏に4失点。調子自体の悪さもあり「リードが縮まっていくのが怖かった」。最後は八回、抜けたスライダーを右翼席へ運ばれた。
打線も初回以降は、五回に2ランで挙げた2点のみ。「早い段階で勝ちを意識してしまった。平常心を保てなかった」と菊地一郎監督(44)。「大垣日大さんの打線は、全国でもトップクラス。竹内はよく投げてくれた」と、力の差を認め、エースをねぎらった。