スタン4年ぶり10勝!鷹9連勝堅首
「ソフトバンク2-1楽天」(12日、熊本)
真夏の火の国に見参した「鬼」が、チームに3年ぶりの9連勝をもたらした。8回1失点で今季チーム最速、自身4年ぶりの10勝到達。「ヒサシブリネ。2桁は先発として大きいよ」。熊本のファンの声援を浴びて、ソフトバンク・スタンリッジが誇らしげに笑みを振りまいた。
気合がボールに伝わった。初回は7球で三者凡退。1番から3人並ぶ左打者をテンポよく料理した。四回に4番ジョーンズに先制二塁打を浴びても、動じない。「同じことを繰り返すわけにはいかない」と、六回2死三塁のピンチでは四回と同じスライダーを、今度は外角低めにきっちり制球してジョーンズを空振り三振に仕留めた。
日本通算7年目。いまだ経験のない優勝を目指してマウンドに立つ。「そうなるように自分がやるべきことをやる」。地方球場での先発試合はこれで9戦7勝無敗。「地方の鬼」の異名通り、場所を選ばない快投で後半戦は自身4戦4勝となった。
離脱中の本多の代役で起用されている金子が六回に2点打を放ち、リーグ最多31度目の逆転勝ち。秋山監督も「代わりの連中が頑張ってくれている。今頑張らないでいつ頑張るんだ」。8月の黒星は1日だけ。勢力を保ったまま、白星街道を一直線に突き進む。