楽天・松井裕、先発初星!ソフト止めた
「ソフトバンク4-7楽天」(13日、ヤフオク)
大好きな季節がやってきた。楽天先発のドラフト1位・松井裕(桐光学園)が7回2失点で2勝目、先発初勝利を手にした。自己最多の9奪三振。「なかなか勝てていなかったので(先発で)1勝できてうれしい。すごく長かったです」と喜びを爆発させた。
七回を何とか乗り切った。1死一、三塁から連打で2失点。なお続くピンチに、星野監督は「あそこを乗り越えなきゃ、勉強にならん」と続投させた。好打者・中村を二ゴロ併殺打に打ち取り「球が走ってなかったけど、気持ちで行きました」。ピンチを切り抜けると、跳びはねるようにベンチへ戻った。
夏の甲子園が始まった。母校は神奈川大会で敗退。武拓人主将からメールが届いた。「負けたときは涙が止まらなかったけど、今は肩の荷が下りました」。松井裕は「すごい重圧でやってたんだと思います。『お疲れさま』と返しました」。勝つ喜び、負ける悔しさ。自分も味わってきたし、今もその環境にいる。
7月2日に中継ぎで挙げて以来の白星。先発で始まり、2軍落ちし、中継ぎも経験。先発に戻って、ようやくの1勝だ。苦労の日々を「1日も無駄な日はなかった」と振り返る。チームの連敗を6で、ソフトバンクの連勝を9で止める、価値ある1勝になった。