雄星の季節!初2桁14Kで9回無失点
「西武0-0オリックス」(13日、西武ド)
“あの夏”のような力強さを取り戻した。西武の先発菊池は9回を投げ無失点の好投。打たれた安打はわずか2本で、初の2桁奪三振となる14三振を奪った。打線の援護なく、6月14日の阪神戦以来となる白星は手にできなかったが、先発の仕事を果たし「9連戦(の最中)なので、九回まで投げ切れてよかった」と振り返った。
最速150キロの直球にカーブなどを織り交ぜ、的を絞らせなかった。二~九回まで毎回三振をマークし、自己記録の8を大きく塗り替えた。
夏の甲子園大会が開幕し、連日球児が熱戦を演じている。菊池も花巻東3年夏に4強入り。最速154キロの剛球で聖地を沸かせた。あれから5年。「甲子園が始まると、みんなに『雄星の季節だろ』と言われる。大会が終わる前に元気な姿を見せたい」。その言葉通り、プロ最高とも言える投球を見せた。
ここまで8敗と黒星が先行し「チームに貢献できていなかった」と話したが、142球の力投であらためてその存在を示した。