健大高崎4盗塁で岩国・柳川を攻略

 「全国高校野球・1回戦、健大高崎5-3岩国」(13日、甲子園)

 1回戦4試合が行われ、高崎健康福祉大高崎(群馬)が岩国(山口)に逆転勝ち。持ち味の機動力を生かした4盗塁すべてを得点に結びつけた。

 これぞ“機動破壊”の真骨頂だ。高崎健康福祉大高崎が、スローガン通りに足で重圧をかけ続け、145キロ右腕・柳川を攻略。高校通算57発のプロ注目スラッガー・脇本直人外野手(3年)は「自分たちの野球をやれば取り返せると思っていた」と、胸を張った。

 3点を先行されたが、三回無死一塁から1番・平山が、3度の際どいけん制をかいくぐって初盗塁。これで流れが変わった。

 この回2点を奪うと、同点の五回は脇本だ。2死から中前打で出塁し、2度のけん制後に二盗成功。適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。初回にも右前への当たりを二塁打にする快足を披露。日本ハムの今成スカウトは「バットもいいし、足も速いよ」とうなった。

 今春からカウントに応じた走塁練習を1日2時間に増やし、武器を磨き直してきた。配球を読み、球筋を見極める。この日の4盗塁は、すべて選手の判断。青柳博文監督(42)は「数より勝利に貢献する盗塁をと言ってきた。よく走ってくれた」と目を細めた。

 群馬大会では新記録となる6試合35盗塁。3回戦の前橋育英戦では、昨夏全国V腕の高橋光成も足で消耗させ、終盤に打ち込んだ。この日の朝、脇本には小学校からの友人でもある高橋から「頑張れよ」とメッセージが届いた。「アイツは去年、全国制覇している。『初戦は絶対勝つ』と言っていたんです」。県勢2年連続の頂点へ、快足軍団が上々のスタートを決めた。

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