西武ドラ1森「6番DH」で2打席連発
「西武3‐1日本ハム」(15日、西武ド)
「6番DH」のスタメン発表に沸いた本拠地が、今度は快音に揺れた。西武ドラフト1位の森が前夜のプロ初本塁打に続き、先発起用の第1打席で2打席連続となる先制の2号ソロ。空振り、ボール、空振り後の4球目だった。メンドーサの高め145キロを右中間席へはじき返した。
「三振は嫌だったんで何とか球に食らい付いていこうと。いいスイングができた」。西武・清原、巨人・松井に続く高卒新人の2打席連続本塁打。「まぐれだけどプラスにしていきたい」。2死三塁だった四回の第2打席は空振り三振に倒れたが、メンドーサの初球の暴投で2点目を呼び込んだ。
母校、大阪桐蔭の初戦突破を喜び、同高の先輩でスタメンから外れた中村の「ナイスバッティング」に笑顔を輝かせた森は8日に19歳となったばかり。
規格外の活躍に田辺監督代行も驚きの声を上げる。「追い込まれてからの見送ればボール球。空振りしてもおかしくないのに思い切りのよさとスイングスピードで捉え、上からかぶせて右翼へ運んだ」。身長170センチでも指揮官が絶賛するスイングスピード。甲子園でも活躍した、真夏に強い体が支える。
首脳陣は今後も指名打者で起用する可能性を示唆。それでも森は「打てる捕手が目標」。浮かれることなく言い切った。