山井完封9勝!2年連続ノーノーならず
「中日6‐0ヤクルト」(16日、ナゴド)
伝説のプレーヤーには並べなかった。通算2度目かつ2年連続となる大記録の野望はあと打者7人にして打ち砕かれた。中日・山井がノーヒットノーランを達成した昨年6月28日のDeNA戦(横浜)以来の2安打完封で9勝目。ただ、その瞬間のことはちょっぴり悔しそうに振り返った。
「意識していないというわけではなくて。本当は、ちょっと、しましたけど…。七回に入ったときにしましたけど、意識すると打たれますね」
スタンドからため息が漏れたのは七回2死だ。雄平に2ボール1ストライクからの抜けた高めのフォークを捉えられ、打球は左前安で弾んだ。
2年連続ノーヒットノーラン達成なら1937年の沢村栄治、1941年の亀田忠以来3人目の偉業だった。
それでも今季初完投、初完封の価値は大きい。八回を投げ終えた後も九回の続投を志願し、中継ぎ陣に休養をつくった。森ヘッドコーチは「いまやウチのエースだよ」と賛辞を惜しまなかった。