鳴門1年生トリオ 奮投リレーも初戦敗退
「全国高校野球・2回戦、近江8‐0鳴門」(16日、甲子園)
1年生トリオの奮闘リレーは勝利に結びつかなかった。県大会打率・491を誇った近江(滋賀)の強力打線を抑えられず8失点完敗。昨年8強の鳴門(徳島)が、今年は初戦で散った。
先発の左腕・河野竜生投手(1年)が二回に5安打を許して5失点。高めに浮いた球をことごとく痛打された。3歳上の兄・祐斗さん(現明大)は昨年チームの主将で、甲子園に春夏計4度出場した。兄を超える5回出場を目標に掲げる弟は「自分が試合を壊してしまった。また帰ってきたい」と泣きじゃくりながら雪辱を誓った。
2番手・尾崎海晴投手(1年)は六回に4連打を食らい3点を失ったが「思い切り投げられた」。185センチの長身から威力十分の直球で2回を無安打無失点に抑えた3番手・中山晶量投手(1年)は「楽しかった。これから3人で競い合ってチームを強くしたい」と前を向いた。
まだ2年ある。森脇稔監督(53)は「この経験を次に生かしてほしい」と若い力の飛躍に期待した。