ロッテ大嶺祐5回1失点で今季初勝利
「ロッテ8‐2オリックス」(20日、QVC)
毎回走者を背負っても粘った。5回1失点。先発としては最低限の仕事かもしれない。だがロッテ・大嶺祐にとっては大きな結果だった。昨年6月30日のソフトバンク戦以来の勝利を手にした。
「全力で腕を振ることだけを考えていました」。ラストチャンスと受け止め、目の前の打者に立ち向かった。当初4回の予定を、川越投手コーチが伊東監督に「もう1回行かせてください」と頼み、五回もマウンドに送った。意気に感じた右腕は、自ら勝利投手の権利をつかんだ。
沖縄・石垣島が生んだ剛腕も、プロ8年目。期待されながら伸び悩んでいるだけに、この1勝をきっかけにしたいところだ。
実弟・翔太とともに1軍メンバー。「(祝福は)これからあると思います」と照れ笑いした。