燕バレ来日通算150号「キモチイイ」
「ヤクルト5-6巨人」(21日、神宮)
超ド級のアーチに、左翼手もあきれて見送るしかなかった。3点を追う六回2死一塁、ヤクルト・バレンティンは沢村の147キロ直球をはじき返した。左中間席最上段への特大140メートル2ランで、通算150号の節目を飾った。
来日4年目、463試合での到達は、史上4番目のスピード記録。「MAXパワー!チョーキモチイイ!神宮のファンの前で150号を打ててうれしい」と興奮気味に話した。
来日以来、試合中にツイッターでつぶやいたり、離婚騒動で裁判沙汰になったりというお騒がせ男。この巨人3連戦の初戦でも、緩慢な守備をめぐってベンチでバーネットと乱闘寸前の口論になった。それでも打撃への取り組みはまじめそのもの。今季、山田や雄平らが杉村打撃コーチの指導を受けてブレーク。それを見て自ら「杉村塾」の門をたたき、指導をあおいでいる。
「シーズンが始まった時に、150号は打ちたいと思っていた。ほっとしている」。次はもちろん、4年連続の本塁打王。リーグトップの広島・エルドレッドとは5本差だ。