ハム大谷、復刻ユニで2安打 打線牽引
「日本ハム9-5楽天」(21日、札幌ド)
先輩が着用していた復刻版ユニホームに初めて袖を通し、日本ハムの大谷が2安打1打点で勝利に貢献した。「似合ってるか似合ってないかは周りが判断することだと思いますけど、着心地はよかったと思います」。少しはにかみながら笑顔をみせた。
大谷が生まれる前の82年から92年まで使用していた。オレンジと黄色を基調としたこのユニホームは(帽子は88年から)その間、1度も優勝はなかったが、快音を響かせるその姿は頼もしく見えた。1打席目。2点を追う二回先頭で打席へ。フルカウントから辛島の外角変化球を右前打。この一打を起点に、4点を奪い逆転した。
3打席目の四回。4点リードし2死一、三塁。宮川のカーブに体勢を崩されながらも右手一本で捉えた打球は右翼フェンスへワンバウンドで到達する適時二塁打になった。「ボール球でしたけど、食らいついていけました」と振り返った。
8月12日以来9日ぶりのスタメン出場に燃えていた。17日の西武戦、投手として先発し、プロ最多149球を投じた二刀流。体調面を心配した栗山監督も「よく打ったよねえ」と頼もしい姿にひと安心だ。
チームは8月5日以来の貯金1。投手ばかりではなく打でも存在感のある20歳がけん引する。