オリ金子11勝 楽天キラー通算20勝
「オリックス7-2楽天」(22日、京セラ)
キラーぶりを数字で証明した。オリックス・金子が楽天戦で現役最多の通算20勝目。今季も4勝無敗だが「気にしたことはなかった。相性のいい相手をつくるのは大事だが、20勝に対するコメントはないです」と淡々と振り返った。
2点目の取られ方が、プライドに引っかかっていた。三回までパーフェクトだったが四回、先頭の松井稼に右前へぽとりと落ちる二塁打。さらに1死三塁で岡島の二ゴロ野選の間に先制された。さらに2死一、三塁から枡田に中前適時打。瞬く間に2点を献上した。
不運な形からの失点に「引きずっても仕方ないので次を抑えようと思ったが、枡田君とはこれまで対戦成績がよかったこともあり、変に力んだ」。わずかな心の揺らぎが手痛い失点となった。
しかしすぐに立て直し、味方の攻撃へリズムをつなげた。毎回の8三振を奪うなど11勝目。「今日の結果には納得していない。結果的に味方が点を取ってくれただけ」と打線の反撃に感謝した。
森脇監督も「失点しそうなところを0点で抑えてくるのが千尋。あの適時打は反省していると思うよ」と、珍しく苦言。それでも、逆転勝利で貯金20に「投手を前面に出しながらもしぶとく戦ってこられた」と投打のかみ合った内容をたたえた。