「西武５-２オリックス」（２９日、西武ド）

　オリックスが手痛い１敗だ。西武のルーキー・森の大暴れを止められなかった。二回、１死二塁で右中間フェンス直撃の先制二塁打。四回は安達の二盗を阻止された。

　そして１点リードの五回、大量失点のきっかけも森だった。西は左前打を許すと、続く林崎に四球。さらに栗山の犠打を処理したＴ‐岡田が、三塁へ野選。無死満塁で鬼崎に中前へ逆転の２点適時打を打たれた。

　中村、秋山にも適時打を浴び、一気に４失点。西は「安打は打たれるもの。でも次の四球は悔いが残る」と悔しさをにじませた。

　森は過去の対オリックスも４の４、１本塁打。伊藤は「研究しているが打たれている。それだけ相手の調子がいい。明日は抑えたい」と切り替えた。

　オリックス本社の井上亮ＣＥＯが観戦したが、勝利を見せられなかった。森脇監督は「誰が悪いかではなく、負けは監督の責任。受け止めて前進していくだけ」と引き締めた。優勝争いへの正念場。１９歳に苦戦しているわけにはいかない。