燕ライアン小川、聖地でリベンジ7勝目
「阪神2‐4ヤクルト」(8月31日、甲子園)
ヤクルトが8月最後の試合で阪神に連勝してカード勝ち越し。先発の小川は8回6安打1失点の好投で7勝目を挙げた。
小川にとって因縁の甲子園での阪神戦だった。4月18日の登板で鳥谷の打球を受けて右手を骨折し、約3カ月の離脱に追い込まれた。それ以来の対戦で、鳥谷を4打数無安打2三振と完璧に抑えた。
リベンジ劇にも「やり返すというより、感謝の気持ちで投げた。ケガのおかげでいろんな経験ができたので」と冷静だったライアン。骨折をきっかけに、体の開きを抑えるフォームに取り組むなど自分を見つめ直した。
復帰後は好投と乱調を繰り返したが、8回無失点に抑えた前回登板から2戦連続の好投と安定感を取り戻しつつあり、「下半身で粘れたことがよかった。制球も少しずつよくなっているので続けたい」と手応えを示した。
チームは5位・中日に2ゲーム差。「投げる試合は全部勝つつもりで行きたい」と、巻き返しへエースはまだまだあきらめない。