楽天・稼頭央、先頭弾!サヨナラ打!
「楽天4‐3ソフトバンク」(8月31日、コボスタ)
カズオに始まって、カズオで終わった。楽天主将の松井稼がサヨナラ打。水、スポーツ飲料で手荒い祝福を浴びた後、「今年初のお立ち台、こっちが緊張します」と笑顔を見せた。今季最長となる4時間41分の一戦を制し、ソフトバンク3連戦の勝ち越しを決めた。
延長十二回2死二塁、振り抜いた瞬間にサヨナラを確信した。前進守備だった柳田の頭上を楽に越えるサヨナラの中越え適時打。コボスタ史上最多となる2万5372人が集結したこの日、歓喜の白い風船が舞った。
第1打席の初回には、歴代単独8位となる、通算23本目の先頭打者本塁打を左翼席へ放った。この日3安打で打率も3割に。「打率よりも1本1本」と数字は気にしなかったが、8月は79打数30安打と絶好調だ。
試合前は24日に達成した日米通算2500安打のセレモニー。サプライズで登場した13歳の長女から花束を受け取り、目を丸くした。「うれしかった。お父さん頑張ってるよ、的な姿を見せられたかな」。夏休み最後の日に、38歳のパパがかっこいい姿を見せた。