デスパイネ復帰弾!ロッテ連敗止めた
「日本ハム1‐2ロッテ」(8月31日、東京ド)
帰ってきたロッテの主砲が、復活弾で泥沼のチームを救った。右腰背筋挫傷で戦線離脱していたデスパイネが、復帰戦でいきなり先制ソロ。連敗を5で止めると、対日本ハム戦の連敗も10でストップさせた。
先頭で巡ってきた七回。カウント1‐0から、見逃せばボール球かという高めのスライダーをフルスイングした。「思いっきりブッたたいただけだよ」。豪快に伸びた打球は、バックスクリーン手前で弾んだ。両軍ゼロ行進が続いた投手戦で、キューバの至宝が突破口を開いた。
右腰背筋挫傷で8月21日に登録抹消。実戦復帰予定だった前日30日の2軍戦・DeNA戦が雨天中止となり、実戦なしのまま最短10日間で昇格した。そんな“ぶっつけ出場”のハンディを感じさせない圧巻弾だった。
主砲不在の間のチーム成績は2勝7敗。伊東監督は「(デスパイネが)いるのといないのとでは、やっぱり違う。1発は怖いね。あれで流れがこっちに来た」と、頼もしそうにうなずいた。わずかに可能性が残る逆転CSへ、この男のバットが鍵を握る。