オリ執念ドロー!土壇場に平野恵同点打
「ソフトバンク4‐4オリックス」(2日、ヤフオク)
軍配は結局、どちらにも上がらなかった。首位攻防第1ラウンドは、4時間47分の死闘。オリックス・森脇監督は「選手はよく戦った。きょうの試合は引き分けでも十分だと思う」と、やや疲弊した表情で振り返った。
敗戦の危機を平野恵の一振りが救った。3‐4の九回、サファテから、先頭の駿太が中前打で出塁。伊藤の犠打で1死二塁となったところで打席に立った。「みんな必死だったので、何とか食らいつこうと思った」。高めの直球を右翼線にはじき返し、土壇場で試合を振り出しに戻した。
チームは三回までに3点を奪い、試合を有利に運んだ。しかし、その裏に先発・松葉が乱れた。2死一、二塁から今宮の左前打で失点。さらに内川の左前打で満塁とされ、李大浩の右前2点適時打で同点。続く柳田には、詰まりながらも右前に落ちる逆転打を許した。「2、3点は覚悟してたけど、何とか(失点を)あと1点少なくしたかった」と松葉。四回以降は立ち直っただけに、この回の乱調が悔やまれる。
この3連戦で1敗すると首位取りの可能性が消滅するところだったが、ゲーム差は1・5のまま。2戦目から連勝すると、7月25日以来の首位に返り咲く。この日、負けなかったことが、最終的に大きな意味を持つかもしれない。