De山口プロ初完投星 五回以降は完全

 「阪神1‐3DeNA」(3日、甲子園)

 逆転サヨナラ負け、そして中畑監督退場の嫌な流れを、力の投球で断ち切った。DeNA・山口が141球を投げきり、9年目でうれしいプロ初完投勝利を挙げた。「連敗したらズルズルいきそうだった。何とか勝ちたかった。甲子園で完投。うれしかった」と喜んだ。

 150キロ超の直球を中心に変化球を低めに集めて、奪った三振は11。被安打5のうち内野安打が3本。五回以降はパーフェクトという内容。「真っすぐが走って、思い通りのピッチングができた」と振り返った。

 中畑監督は「俊につきる。空振り三振を取るところに、意図が伝わってきた」と絶賛。最後までマウンドに仁王立ちする姿に「先発投手陣の中で信頼できるポジションにくる。勝ち試合をつくれる投手をつくれたのは進歩」と終盤戦をにらんで、大きな収穫だった。

 「アウトだったな。新聞で見たら、マートンの足が浮いているし、黒羽根もブロックしている」。試合前、退場となった2日の場面を、そう振り返っていた。この日の勝利を「大きいよ。早く忘れるためにもね」と笑う。剛腕山口の力投で、悪夢を払しょく。球団初のCS進出に向けて、勝負はこれからだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス